潮干狩り前に知っておいてほしい「貝毒」の話

水産
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春のレジャーといえばピクニック、お花見そして…

潮干狩り!

ピークである3~4月には大勢の人々でにぎわう定番イベントです。

そしてその潮干狩りの楽しみといえば、自分で採ったアサリを食べることですよね。
沢山採って砂抜きして…酒蒸しやお味噌汁にして…いただきま…

ちょっとまってください!そのアサリは本当に安全ですか?

不安を煽るわけではありませんが、アサリが危険な食物となる場合があります。
それは「貝毒」が発生している時です。

近年、貝毒の発生がニュースにも取り上げられ、その認知度も高まっていると思います。
が、しかし!貝毒が何なのか、食べてしまうとどうなるのか知らない方も多いでしょう。

そこで今回は、アサリの貝毒についてご説明します。

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貝毒とは

アサリやカキなどの二枚貝が、毒を持った植物プランクトンを食べることで、貝に毒が蓄積され、その貝を人間が食べることで食中毒を引き起こします。

毒の由来は植物プランクトンですが、貝類を喫食することで発生することから貝毒と呼ばれています。

発生当初は原因が貝を食べたことという事までしか解らず、真犯人である植物プランクトンに辿り着けなかったという歴史があります。

貝毒の症状

貝毒は症状によって主に以下のように分けられています。
・麻痺性貝毒
・下痢性貝毒
・神経性貝毒
・記憶喪失性貝毒

アサリを食べて発生する可能性があるのは
麻痺性貝毒と下痢性貝毒です。

麻痺性貝毒には、食べてすぐに症状が現れるという特徴があり、その中毒症状はフグ毒とよく似ていると言われています。早くて喫食から2時間で死に至る場合もあります。
手足のしびれや麻痺といった症状に加え、頭痛やめまい、吐き気も伴います。筋肉の麻痺によって呼吸困難となる可能性があるということに注意しなくてはなりません。
症状が現れた際には、胃の中身を吐き出させて、すぐに病院へ連れていくしかありません。

下痢性貝毒は下痢や腹痛、嘔吐を伴う胃腸炎の症状を呈します。普通に食べる量では死んでしまうような症状は現れないので心配しなくても大丈夫です。

ちなみにどちらの貝毒も、加熱で分解されることがないため、調理したから大丈夫という事はないので注意してください!

貝毒から身を守るには?

毎年、地域の漁業協同組合が貝毒の発生の有無を把握しているため、潮干狩りに行く前に問い合わせをするだけで大丈夫です。
また、基本的に発生が確認されればニュースになるので、潮干狩りの計画がある際には少し気にしてみるのもいいかもしれません。

貝毒を蓄積したアサリを安全に食べる方法は無いので、発生地域の貝は食べないことが一番の予防となります。

ちなみにアサリの貝毒の原因は?

麻痺性貝毒の原因となっているのは以下の2種。

アレキサンドリウム・タマレンセ
学名:Alexandrium tamarence

アレキサンドリウム・カテネラ
学名:A. catenella

どちらも渦鞭毛走類という分類に属している植物プランクトンです。
なぜか植物プランクトンなのに回転しながら泳ぐ、不思議な分類のプランクトンです。赤潮の原因にもなる厄介者グループです。


下痢性貝毒の原因は以下の1種。

ディのフィシス・フォルティ
学名:Dinophysis fortii

こいつも渦鞭毛藻類です。
もちろん泳ぎます。

終わりに

今回、麻痺性貝毒の説明を読んで貝を食べるのが怖くなってしまった方もいるかもしれませんが、

安心してください!食べられますよ!

市販の貝類は徹底して監視・管理されているので、貝毒の発生が確認されたら出荷停止になります。
つまり、スーパーなんかには貝毒持ちのアサリが並ぶことは無いはずです。

潮干狩りに行く場合も、事前に下調べをすれば安全なのは、もうお話ししましたね?

正直なところ心配なのは、管理されていない場所や立ち入りが認められていない場所で採ったアサリです。
当然調べられていないので貝毒を保有している可能性があるので、食べる場合は自己責任ですね。
そもそも、勝手な場所でアサリを採ること自体が問題ですけど。

というわけで、事前の下調べと、ルールやマナーを守ることさえ忘れなければ、楽しく潮干狩りをして、美味しくアサリをいただけるはずです。
皆さんもレッツ潮干狩り!

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