春はクロナガアリ結婚飛行から始まる

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春の風物詩と言えば?
そう桜ですね。

では生き物好きにとっての風物詩は何でしょう?
はい、クロナガアリの結婚飛行ですね。

どうも皆さん。
立花 喜之弥です。

アリ飼いの方の多くは、クロナガアリの結婚飛行を見て春を感じるといいます。

実際、クロナガアリが飛ぶということは、気温が上がってきている証拠でもあるため、春の訪れを示していると言っても過言ではありません。

春とは、彼らの結婚飛行を見るため、アリ飼いたちが天気予報に釘付けになる時期なのです。

というわけで、今回は私もクロナガアリの結婚飛行の観察と、女王アリの採集に行ってきたので、その際の様子をお見せします。
初めて観察、採集する方の参考になれば嬉しいです。

2020年4月19日(日)の気象条件

数日前から狙いを定めていたこの日、自宅から10㎞ほど離れた公園に行ってきました。

新型コロナウイルス流行を受けて、本当は電車移動で済ませたかったところを、ロードバイクによる移動とすることで、他人との接触を避けることにしました。
とは言え、日々の通勤で地下鉄を利用しているため、ここで感染しているとすれば、私自身はすでにOUTですが、他者に移す可能性を無くすための行動として意味はあるでしょう。

前置きはともかく、
2020年4月19日(日)の東京都の最高気温は22.5℃、平均は14.7℃。
午前は晴れ、午後は夕方になるにつれ曇りましたが、一日を通して晴れでした。
前日にしっかりと雨が降っており、少し蒸すような陽気。

つまり、絶好の結婚飛行日和のはずでしたが、
この日は風がやや強く、飛ばない可能性もありました。

ちなみにこの日は、平均風速3.5m/s、最大風速6.5m/s、瞬間最大風速12.8m/sでした。

結婚飛行を観測

結論から言いますと、この日。

飛びました!

風が強いタイミングもありましたが、穏やかになった隙を狙って、一斉に飛び立つ姿は圧巻でした。

巣の周辺はワーカーと女王、雄アリで賑やかに。
飛び立つタイミングを伺うように、葉の上を歩き回っていました。

上の写真を撮ったのが13:30前後です。
大体ここから、1時間~2時間ほど結婚飛行が活発に行われていました。

上を見上げると、多くの羽アリが飛んでおり。
神秘的で、感動する光景でした。

こちらも結婚飛行中の巣の周辺。
飛び立つタイミングを伺っている。

15:30前後にようやく飛行が落ち着き、地面を歩く脱翅女王を複数確認できるようになりました。
結婚飛行中にも交尾済みが地面を歩いていたでしょうが、脱翅が済んでいないので、済なのか未済なのか判断が付きませんでした。

15:50撮影。
脱翅個体も歩いている中、単独で歩く有羽個体。
恐らく交尾済みだが、念のため見逃すことに。

公園に到着してから約3時間後、ようやく脱翅個体を確保できました。
結婚飛行の観察ではなく、女王の採集がメインなら15:30~16:00前後に行くのが良いのかもしれません。
とは言え、その日の結婚飛行の開始時間にもよるので何とも言えませんが。

脱翅個体をようやく発見。
恭しく陛下を50mlチューブへ。

今回行った公園について

都内の公園にしては比較的大きめの公園でした。
日当たりが良て雑草がたくさん生えた場所も多く、種子を主食とするクロナガアリが好む環境があったように思います。

実は、この公園に行く前に、新宿区の住宅地周辺の複数の公園を確認してみましたが、生息を確認することができませんでした。

数年前の情報でしたが、新大久保の戸山公園で撮影された写真がウェブ上に上がっていました。
その情報と希望を胸に探しましたが、2020年現在見つけることはできませんでした。
ただ、すべてのエリアを探しきれたわけではないため、限られたポイントで細々と生息を続けている可能性もあります。
また、来年調査したいと思います。

今回、いくつかの公園を見てみて、過剰に人の手が入るような場所には生息していないように感じました。
そのままの自然が残る場所のほうが適した環境なのかもしれません。

今後探すのであれば、手入れの行き届いていない公園か、河川敷が良いと感じました。

採集結果について

結局この日は、脱翅個体を6匹、有翅個体を2匹採集しました。

なぜ有翅個体も捕獲したのかと言いますと、
一匹はクロヤマワーカーに、もう一匹は他巣のクロナガワーカーに襲われていたため、出会ったのも何かの運命だと、お助けさせていただいたためです。
地面に降り立っているから、おそらく交尾は済んでいるものと考えられたのも理由です。

邪魔してごめんね、ワーカーさんたち。


採集した個体のうち、脱翅を3個体ずつに分け、石膏ケースに収容。
有翅については、脱翅行動が確認されるまで、1ケース内にまとめて入っていて貰うことに。

脱翅個体グループ1
グループ2
有翅個体ズ
少し入れ物が大きいかもしれない。
けどこれしか残ってなかったんだ、我慢してくれ。

2日後の2020年4月21日(火)。
有翅個体が2個体とも脱翅しました。

最初のワーカーが誕生するまでは女王の追加合流が可能だとのことなので、各グループに1個体ずつ合流させました。

引き抜かれた翅。
見たときはテンション上がりました。

これを書いている5月1日現在、どちらのグループも仲良く暮らしております。
写真に収めることはできませんでしたが、4月30日時点では産卵も確認しました。

順調に育つことを祈って見守りたいと思います。

終わりに

今回、初めてクロナガアリの結婚飛行を観察することができました。

正直、毎年見に行っても飽きない魅力がありましたね。
また来年も見に行きたいと思います。

ところで、今回見ることができなかった方、自宅周辺で生息地が見つからない方は、ネットで情報を集めながら場所やタイミングを絞ると良いかもしれません。

場所については公式、個人を問わず様々なウェブサイト。
時期や非行のタイミングについては、Twitterを参考にすると良いです。

飛行が行われているかを知るのに、Twitterは非常に便利です。
毎年、誰かが飛行の様子をツイートしていますので、時期が来たら頻繁に「クロナガアリ」で検索をかけましょう。

どうしても見つからない方は・・・私と一緒に見に行っちゃいます?

冗談はさておき、いかがだったでしょうか?
来年も再来年も、変わりなく観察できることを祈って、終わりといたしましょう。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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