侵略者セアカゴケグモの恐怖!って言うほど怖くない?
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2018年10月1日。
茨城県神栖市の稲作農家が、育苗ハウスの外側にセアカゴケグモを発見したことがニュースとなりました。
農地での発見例は少なく、静岡と三重では事例がありますが、最近の報告しか無いようです。

このことから、これから住宅地や公園だけでなく、農地でも発見されることが増えていく可能性があるということが考えられます。
つまりセアカゴケグモたちは、今も新たな棲家を模索して分布範囲を広げていると推察されます。

と、堅苦しい導入はこれくらいにして、最近ニュースにも挙がっているセアカゴケグモ、ちょっと怖いですよね。

私の記憶では、小学校の頃には校内のポスターで注意喚起されるほどに有名となっていました。
2018年現在の今からすると約16年前ですね。

当時の私は、噛まれたらどうなるんだろう?身近に本当にいるのかな?と疑問に思っていました。
なぜって、あの頃は今ほど発見報告は多くなかったんですよね。
それに今ほどネットも発達してなかったので、情報が入ってきにくいというのもありましたので、詳しく知る機会が無かったのだと思います。

というわけで、発見報告も多くなり、ネットも発達した今、幼き日の私の疑問を解消すべく色々と調べてみました。
今、セアカゴケグモについて知りたいという方にも、様々なことをお伝えできると思いますのでお付き合いください。

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セアカゴケグモとは

学名 Latrodectus hasseltii

ヒメグモ科 ゴケグモ属

原産国オーストラリア
ニュージーランドやアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアにも分布

皆さんご存知、毒を持つ小型のクモです。

ゴケグモの英名はwidow spider、つまり未亡人グモ。
交尾後にメスがオスを捕食することから、メスだけ残る=未亡人(未亡蜘蛛?)になる為、この名前が付いたとされています。

和名のゴケグモですが、漢字にすると後家蜘蛛と書き、メスだけが残る様子を後家になる(未亡人になる)と表現して、英名を和訳した名称が付けられています。俗説らしいですけど。

メスは体長10mm程度、オスは3〜5mmと他の生物と同様にメスのほうが大きいです。
そして、寿命もメスのほうが長く、オスは6〜7ヶ月であるのに対し、メスは2〜3年生きると言われています。

メスは一生のうちに最大5000個ほどの卵を産むこともあるようです。

ちなみに、毒を持っているのはメスだけです。
圧倒的にメスが強い...!

噛まれたらどうなるのか?

セアカゴケグモの持つ主要毒は、α-ラトロキシンといいます。
分子量約13万のタンパク質で、哺乳類に対して特異的に作用し、悪心、嘔吐、痙攣、呼吸麻痺といった症状を引き起こすことが知られています。

噛まれた際には、針で刺されたような痛みが走ります。
その後、5〜60分ほどで局所的な症状が現れ、発疹や局所痛が認められます。
数時間ほどで噛まれた四肢全体に広がり、痛みを主とした、発汗や発熱を伴った症状となります。

早くて12時間、長くて1週間前後で全身症状となります。
主症状は痛みですが、嘔吐や痙攣、呼吸麻痺、喀血、精神異常など様々な症状を伴う場合もあります。

全身症状が重篤となるのは、乳幼児や老人、体の弱っている人が主であり、筋肉の麻痺が起こる場合もあります。

怖い症状が並びましたが、適切な治療を行えば死ぬことはないので大丈夫です。
というか、健康な人なら治療しなくても1週間位で良くなります。

噛まれてから24時間で死亡したのは、生後3ヶ月の乳児の1例のみです。

更にアナフィラキシー・ショックが起こることが無いので、スズメバチと比べても死亡率はもっと低いと言えます。

近年の発見報告について

日本でセアカゴケグモが最初に発見されたのは、大阪府高石市の埋立地でした。1995年のことです。

それから日本各地で報告が相次ぎ、現在報告がないのは青森、岩手、長野の3県のみです。

先日、ニュースを見た際に、2018年の発見報告はどうなんだろう?と疑問に思ったので、Google先生でニュースを検索してざっくりまとめてみました。

はい、こんな感じでした。
かなりザックリ調べたので正確ではないですが、1年の間にこんなに見つかっています。

公園や学校で発見されているのが怖いですね。
幼児や小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さんや、幼稚園や保育園、小学校の先生方には注意をしていただきたいです。
赤い蜘蛛を見たら気をつけて!ためらわず踏み潰してください!

終わりに

いかがでしたか?
幼い日の私もどうでしたか?疑問は解消したかな?

セアカゴケグモは身近となってしまいましたが、正しい知識を持つことで安全に暮らすことができるはずです。
今回の記事では、対処法などを載せませんでしたが、出会ったら殺虫剤や熱湯をかけるか踏み潰すなど、普通の虫相手の方法で問題なく処理できます。
難しく考えて必要以上に怖がる必要はないのです。相手も同じ生き物ですから。

噛まれてしまったら、元気な方でも一応病院には行ってくださいね!

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