みんなの知らないウイルスの世界

生物知識
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毎年、冬になると話題に上がるインフルエンザ。
ご存知の通りコイツの原因はウイルスですね。

また、何年かおきにコロナウイルスやエボラウイルスなんかも流行するので、気になる方も多いはず。

ところで、皆さんはウイルスって何者か知っていますか?
恐らく説明できる方は非常に少ないのではないでしょうか?

よく、インフルエンザの話をする時に、「菌が感染して」とか「菌を吸い込まないように」みたいな言い回ししますよね?

これ間違ってます!ウイルスは菌ではありません。別物です。月とスッポンです。

こんな言い回しが自然に出てしまう点から考えても、ウイルスが何者か分かっている人は少ないのでしょう。


そこで、身近なのに知ってもらえていないウイルスについてお話しする今回。
ウイルスと菌が別物って知ってた人も知らなかった人も、よろしければ最後までお付き合いください。

ウイルスってなあに?

ウイルスが何者なのかを説明するには、細菌と比較するのが分かりやすいです。

というわけで、以下を御覧ください。

細菌
・一つの細胞からなる単細胞生物
・DNAとRNAを両方持っている
・自己の複製を行う事ができる
・大きさは数〜数十μm

ウイルス
・細胞を持たない
・DNAかRNAの片方しか持たない
・他生物の細胞を利用しないと増殖できない
・大きさは数十〜数百nm


ちょこっと豆知識

μm(マイクロメートル) 1mの100万分の1を 表す単位

nm(ナノメートル) 1mの10億分の1を表す単位


ウイルスと細菌ってこんなに違うんですよ。
こうして比べてみると一目瞭然ですね。


でも、もっと決定的な違いがあるんです。

ウイルスは生物ではない

ビックリしました?


ただ、「生物の定義から外れているからという理由でウイルスは生物とはいえない」と言われるに留まっているので、完全にそうではないとも言い切れないんですね。

しかし、少なくとも私はウイルスは生物ではないと思っています。

生物の定義って?

ついでに生物の定義も見てみましょう。

まず、生物という言葉の意味ですが
生きて活動し繁殖するもの。動物・植物の総称。
とされています。


そして、学術的に示されている生物の定義は

①自己繁殖(複製)能力を持っている
②エネルギー代謝している
③自己と外界の領域の区別がはっきりしている
④恒常性維持能力を持っている

以上の4つです。


ウイルスはどうなのかというと。
①は他の生物を利用すれば可能であるというグレーな感じ。
②〜③は明確に当てはまりません。


こう言った理由からウイルスは生物ではないと言われているわけです。

もっと詳しく生物の定義を知りたい方はこちらの記事を御覧ください。

じゃあウイルスって何なのよ?

ウイルス(英:virus)は、ラテン語で粘液や毒液をいう意味を持つ「virus」という言葉から命名されました。

ちょこっと豆知識
 virusの読み方
 英語:ヴァイラス
 ラテン語:ウィールス


ウイルスは、DNAもしくはRNAを、カプシド(キャプシド)というタンパク質が覆っているという、非常に単純な構造をしています。種類によっては、更にエンベロープという脂質に包まれています。
細胞壁や細胞膜、細胞小器官など、ほかの生物が持っている構造を一切持っていません。

上でお話しした通り、細胞を持たず代謝もできないので、他の生物の細胞を利用して増殖します。


ウイルスは一言で言うなら、感染性の構造体です。

彼らに増えようとする意思があるわけではなく、細胞という増えることができる環境に置かれたから増える。ただそれだけの存在のようです。

ウイルスはどうやって増えて、生物はどうして病気になるのか

生物は常にDNAを転写してRNAを作り、それを翻訳することでタンパク質を合成しています。

ウイルスは、この生物としての基本の流れに自分の遺伝情報を乗せて、タンパク質合成の仕組みを支配してしまいます。

支配を受けた細胞はウイルスを複製し続け、やがて正常に機能出来なくなり死滅します。
この時にウイルス粒子が放出されて感染が広がっていきます。

こうして体内で感染が広がると、多くの細胞が死んでしまいます。
同時に、身体も自身を守るために反応を起こします。炎症などがその一つです。

例えば、ウイルス性の肺炎だと、細胞の損傷と炎症による呼吸困難が起こることになります。
ウイルスの感染によって、細胞や身体は様々な異常をきたすわけですね。

終わりに

いかがでしたか?
ウイルスって何者なのか分かったでしょうか?


この記事を書いた2020年4月現在、世界中で新型コロナウイルス COVIDー19による感染症が問題となっています。

現時点で、4万人以上の人々が亡くなりました。
このままだと、米国だけでも死者が10万人を超える可能性もあると言われています。


ただでさえ、見えない敵との戦いで恐い事ばかり。
少しでも敵の事を知って、戦っていきたいものですね。

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